こまだこまのロバの耳ブログ

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友人がメンサ会員になった理由

メンサ会員になったと友人に打ち明けられた

一年ほど前だったか、久しぶりに友人と会っていろいろと話しているうちに、実は…という感じで、メンサ会員になったのだと彼は言った。

その時点では、まだ家族以外には誰にも言ってないということだった。

 

相手によっては自慢だとか、変な風にとられるかもしれないので、その危険性がなさそうなわたしを最初の話し相手として選んだのだと言う。

ほほう。そうですか。

 

 

メンサとは、人口上位2%の知能指数を持つ人たちの交流を目的とした団体で、その会員になるためには試験に合格し、入会費を払わなければならない。

日本では、脳科学者の茂木健一郎さん、クイズ番組でおなじみのロザンの宇治原さんなどが有名だ。

 

ちなみにわたしの友人はその知能テストを病院の精神科で受けたらしいのだが、その理由が、

 

「周りの人にお前はおかしいと言われ続けたから」

 

 

彼は今は家業をついでいるが、以前働いていた職場で上司たちにさんざん言われたらしい。

職場の窓から見えるところに精神病院があり、上司たちから「お前はぜったいに知的障害があるから、あそこに行ってこい」と、何度もからかわれたりしたそうだ。

 

まわりとコミュニケーションをとることが上手いとは言えない彼が、数人の心ない上司たちに笑い者にされている映像があたまに浮かんで、クズ上司どもに天罰あれ、と思う。

 

そんなことをあまりに何度も言われるので、もしかしたら自分は本当に頭がおかしいのかもしれないと思いはじめ、それを確かめるために知能テストを受けに行った。

すると、自分に人口の上位2%の知能指数があるということがわかった。

 

なんかマンガみたいな話だ。 

 

そして病院でテスト結果の証明書をもらい、メンサに申請して入会費を払い、はれてメンサ会員となった。

 

と、ここまでが1年ほど前に聞いた話った。

 

『メンサ会員』というアイデンティティ

そしてこのあいだ、彼にひさしぶりに会った。

そしてまた、メンサの話になった。

 

メンサ会員はそのメンバー同士で集まって遊んだりもするらしいのだが、どうやらそこでも彼はまわりとうまくいっていないようだった。

仲がいい人もいることはいるものの、うまくいかないことの方が多く、一度メンサを脱退。

でもその後、仲良くしていた人に戻ってきてよと言われ、また入会費を払って再入会。

 

……なんか大変だなぁ。

 

 

ていうか……仲がいい人なら、もうメンサとか関係なくね??

なんというか、彼のなかで「メンサ」ということが、自分のアイデンティティとして大きくなっているような印象を受けた。

 

 

メンサは人口の2%という定義だから、圧倒的マイノリティだ。

で、彼の話を聞いていて思ったのが、

 

「マイノリティ」というカテゴリーに入る人たちは、その部分を自らのアイデンティティとして肥大化させすぎて、自分で自分を生きづらくさせてしまっている場合がけっこうあるんじゃないか?

 

ということ。

 

こんなところで小林麻央さんの言葉を出すのも恐縮だが、「病気になったことが私の人生を代表する出来事ではない」のと同じだと思う。

 

人は、本来もっと豊かなはず。

LGBTだとか、メンサだとか、そんなカテゴライズが自分という人間を代表する概念ではない。

 

と、ここまで書いて、これって特にマイノリティの人だけとも限らないよなーと気づいた。

自分ってこういう人、って無意識に自分を枠の中にいれて、自らを不自由にしてることってわりとよくある気がする。 

 

自分の心にブレーキをかけるのは自分。

 

数か月後に会うであろう友人が、またメンサの話をぐだぐだしてきたら、このへんのことをちょっと話してみようかな、と思う。

 

 

今さら読んでみたら、納得する部分多数。

自分の行動を縛っているのはほかでもない自分自身で、足りないのは「能力」ではなくその状態を変える「勇気」。

 

生きづらいと感じている人は一読の価値あり。


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