こまだこまのロバの耳ブログ

旅行と生活。ときどき読書。だいたい酒。

『京都の中華』 そこにしかない中華を食べに。

ほぼジャケ買いした本です。

「京都の中華」というワードはなんとなく知っていて気になってはいましたが、読んでみるとなるほど、そういう歴史があったとは……と納得します。 

京都の中華 (幻冬舎文庫)

京都の中華 (幻冬舎文庫)

 

 餃子、鶏、海老、肉、飯、麺のジャンル別に、登場するお店は全部で34件。

表紙の写真でもわかるように、私たちが知っている中華とはちょっと違う顔をした中華の写真がいっぱいです。

 

表紙は、上七軒にある「糸仙」の酢豚。

具は、さいころ大に切って揚げた脂身なしの豚もも肉にパイナップルが二切れ。

とろりとした餡がかかって、こんなにシンプルできれいな酢豚…どんな味がするんでしょう??

 

そのほかの写真もどれも、実に優しい表情の一皿ばかりで、眺めるだけでうっとりできます。

 

よく言われるのは、お座敷に「におい」を持ち込むことを嫌う祇園などの花街で育った、にんにく控えめ、油控えめ、強い香辛料は使わないあっさり中華、という特徴。

しかし、それ以外にもまだ「京都の中華」たらしめているものが「何か」ある。

京都に育った著者は、自分の好きなお店を手始めにさまざまなお店を訪ねながら、「京都の中華」とは何かを探っていきます。

お店とお客の関係性のなかでできあがっていったメニューや味。

その関係性を築いていくことができる京都という街。

 

京都には何度か観光で行ったことはありますが、「中華」というテーマは考えたこともなかった……

 

と思ったので、行きました、京都。(2016年1月)

 

 

行ったお店はこの本に紹介されていた3軒です。

広東料理 鳳泉

食べログ広東料理 鳳泉

ハマムラ

食べログハマムラ

芙蓉園

食べログ芙蓉園

 

鳳泉では、炒麺(ヤキソバ)と椒醤酥鶏(カラシミソ)。

ハマムラでは、春巻、酢豚、炒飯。

芙蓉園では、鳳凰蛋(ホウオウタン)。

をいただきました。

 

鳳泉は13時頃に行って、入るのに20分ほど並びましたが、あとの2軒は並ばずに入れました。

 

 

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この頃はブログやるなんて考えたこともなかったので、写真はハマムラの春巻だけです……。

本にあったとおり、たけのこぎっしり、そして輪切りで食べやすいです。ビールに合う~。

 

 

3軒行ったなかで個人的に一番好みだったのは、芙蓉園の鳳凰蛋。

鶏肉入りの玉子焼きです。

 

えっ?これが中華?と思うほどの優しい見た目と味。本にも書かれている通り、「親子丼のタネ」のようです。

「塩、醤油の味で食べさせるのではない、おだしを利かせた中華ですね。スープは毎朝鶏がらをたっぷり使ってとります。(中略)

サラダ油は控えめに。にんにくや香辛料もほぼ使いません。(後略)」

 こういう中華もあるんだなあって感じです。これなら毎日食べられそう。

2階席もあるようで、途中で常連さんと思われるご家族が慣れたようすであがっていきました。

地元のひとたちに愛されてるお店なんだろうなあと想像します。

 

 

 

京都と中華のなれそめから成り立ちまでしっかり知ることができて、わたしを京都まで連れて行ってくれた一冊。

今度京都に行ったときは、表紙の酢豚を食べに行きたいと思います。