こまだこまのロバの耳ブログ

旅行と生活。ときどき読書。だいたい酒。

高校球児以前、高校球児以後。

 

今週のお題「私の『夏うた』」

 

この曲はいまや、世に出たときとはまったく違う情景を想起させる曲になっている。

 

 

かつて「かっこいいお兄さん」として憧れのまなざしで見ていた高校球児が、いつのまにか「年下の男の子」になっていると気づいたときの、あのなんとも言えない驚き。

 

時代はひとまず、ふたつにわけられたのだ。

高校球児以前と高校球児以後に。

 

高校球児に憧れていたのはついこのあいだのことなのに、それが一気に遠い昔になってしまったような、

自分が、自分の意志とは無関係に、「大人」と言われる側の人間になりつつあるのだというさみしさと恐怖のようなものを感じたことを、今でもよく覚えている。

 


狙い撃ち(高校野球バージョン)

もう前奏の部分で、くる。

この前奏部分を聞くとすでに昂揚感がいや増すが、さらに前の曲とのつなぎの役割をうまく果たしている上手い演奏を聞くと、ゾクゾクしてたまらない。

 

もちろんこの曲は吹奏楽で聞くから夏うたなのであって、山本リンダが歌っているのを見聞きしても、こんな時代もあったんだなあと思うだけだ。

 

夏の日差し、蝉の声、水滴におおわれたコップに入った氷のとけたカルピス、つめたくて気持ちのいい畳。

夏のすべての情景と、まだ子どもだったころの気分がこの曲を聞くとぶわっといっぺんに脳内にひろがる。

 

 

この世はわたしのためにあって、神がくれたこの美貌を無駄にするのは罪だという女を歌った曲を聞いて、こんな気持ちになるのはきっと、わたしだけじゃないはずだ。

 

 

 

 


にほんブログ村