こまだこまのロバの耳ブログ

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癌かもしれないと言われたら

先日近しい友人(50歳・男)が、胃がんの疑いがあるということで病院で検査を受けました。

 

その結果が、胃がんではなく胃潰瘍(まあでもかなりひどめの)で、悪性ではなかったということがわかってとりあえずひと安心。

てことでのびのびと記事にしちゃいます。

 

 

今回のことで彼が言っていたのが、

友人・飲み屋のねーちゃん・家族、いろんな人に胃ガンかもしれないと打ち明けたところ、反応がさまざまでおもしろかった、とのこと。

 

➀「だいじょぶだいじょぶ、潰瘍でしょ~どうせ」と笑い飛ばす系の人、

➁「あぁそうなんだ……」と深刻な感じの人。

③「もしガンだったら受け入れるしかないよね」は、ガン経験者の奥さんと親の言葉。

たしかにこれは、経験者じゃないと言えない言葉です。

 

わたしも一瞬①と②で迷いました。

どういうリアクションを返すのが彼にとってベストなのか?

もし自分だったらどう言われたいか?を3秒考えて、結果、最初に出た言葉は

「そっかぁ、それは怖いね……。」

でした。

 

あまり深刻になりすぎてもよくない。

かと言って笑いとばすというのは……たしかにそれで救われるときもあるけど、この場合はどうなんだろう。

他人事だと思って……と、わたしなら思ってしまうかも。

わたしなら、自分が感じている不安と恐怖を、ちょっとだけ共有してほしいというか、寄り添ってほしいかもな……と想像した結果の言葉でした。

 

怖いね、病院てやだよね、連絡するならすぐにしてほしいよね、そんな言われ方したらよけい不安になるじゃんね、やな先生だね

 

わたしのこの対応は彼にとっては予想外だったらしく、「おまえは笑い飛ばすタイプだと思ってた」とのこと。

まだまだわたしのことがわかっていないようだね君。わたしには深謀遠慮があってだな……

 

とにかく今回のことで彼は、いろんな人の一面が見れたと言ってました。 

 

 

 

そしてもうひとつ彼が感じたこととして、

漢字の威力すごい。

 

「ガン」とか「がん」よりも

「癌」

という漢字の禍々しさがヤバい、とのことでした。

確かに。

この漢字が目に入るだけで胸が苦しくなったみたいです。

 

わかります。

わたしも以前ひとりでヨーロッパを旅行中、量が多すぎたり味がいまいちだったりする食事に飽き飽きしていた時期がありました。

そんなときに街を歩いていて目にとびこんできた看板が、

「酒菜」

その二文字は、英語の看板のなかでひときわまぶしい光を放っていました。

日本の居酒屋で、メニューを読んで作戦を組み立てるよろこびと、いくつかの小皿料理を前にゆっくりお酒を飲むしあわせな時間。

それらのすべてがこの二文字を見た瞬間に脳内に広がり、胸が苦しくなりました。

うん、わかる、漢字の威力すごいよね。

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身近な人がガンかもしれないって話はわたしにとって初めてだったんですが、もうそういう歳になってきたってことなんですよね…。

おいしく酒菜を楽しめるということがどれだけしあわせなことなのか、あらためてかみしめたのでした。

 

 


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