こまだこまのロバの耳ブログ

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見知らぬ小学生が教えてくれた人生の本質

 以前、ある駅前の広場に、こどもたちの「将来の夢」が書かれているパネルが展示されているのを見た。

 

ひとりひとりが、それぞれコースターほどの大きさの正方形のパネルにマジックで書いたものを暖簾のようにつなげて、木の下にたくさん吊るしてある。

 

最近のこどもたちはどんな夢があるのかと、一枚一枚パネルを見てみる。

小さい字や大きい字、まるい字やとがった字、いろいろあっておもしろい。

字のようすからして、小学校高学年くらいと思われる。

 

「パティシエになりたい」

うん、なんかかっこいい響きだしね。

「宇宙に行きたい」

うん、宇宙関係のこと書く子ってクラスにひとりはいたような気がするな。

「年収1000万のシステムエンジニアになりたい」

うん?年収1000万ってとこが泣けるな…。

 

それぞれいろんな「夢」があるなかで、ものすごいパネルが目に飛び込んできた。

「楽しく暮らす」

他のまわりのどのパネルに書かれた字よりも大きく、そしてのびのびとしたどこか風格すらも漂わせる字で、まわりのパネルからはいい意味で浮いている。

 

楽しく暮らす…。

たしかにそれこそが人生の本質ではないか。

どこに住んで何をしていようとも、人生において最も大切なことは「楽しく暮らす」ことだ。

 しかしそれを「将来の夢」と聞かれて答えられる子ってなかなかいないんじゃないだろうか。

「暮らす」っていう言葉のチョイスもいい。

日々の連続性を感じさせる。

すげぇなこの子。

10歳そこそこにしてすでに人生の本質をとらえている。只者ではない。

この大物パネルを見たあとでは、「年収1000万」の小物感がなんとも切ない。

 

 

このことを、以前『7つの習慣』という本をわたしにくれた人に話したところ、

「だから、自分がどういう状況を楽しいと思うかってことを考えて、そこにたどりつくためにはどうすればいいかを考えるんだよ」

 と言われた。

 

komadakoma.hatenablog.com

 

 

Cat

うーーーーーん。また人生を逆算して考えるって話ですか……。

それはそれで正しいんでしょうけどもね、ハイ。

 

というかこの「楽しく暮らす」

っていうのはそういうことじゃなくて、心持ちのことを言ってるんじゃないのかなあ。

自己実現」とかそういう話じゃなくて。

 

自分自身と、自分の人生に対して肯定的でいることを基本として生きる。

というような。

 

と、わたしは勝手に解釈してしまったんですけども。

 

 

 

 

駅前広場で見知らぬ小学生に、人生の本質について教えられた午後なのだった。

 

 


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