こまだこまのロバの耳ブログ

旅行と生活。ときどき読書。だいたい酒。

初心者だからできること

わたしたちに寿命というものがある以上、
「期限なんてない」
は嘘だ。

「自分の期限について他人にとやかく言われても知ったこっちゃない」とは思うけれども。


わたしたちはみんな老いてゆくのは初めてで、初めてだからどうしていいのかわからずに戸惑うのはあたりまえのことで、
そういう老いの初心者を相手にこれまた同じ初心者が、「期限なんてない」とか「年齢に縛られたくない」だなんだと言ってるんだから、どうしようもないねこりゃ。


と、SK-IIのPR動画を見て思った次第。



昔、あるトーク番組で森公美子さんが話していた、祖父が亡くなったときのエピソードが強烈で、今もずっと心に残っている。

森さんの祖父は病床で亡くなる直前に、
「初めて死ぬからドキドキする!初めて死ぬからドキドキする!」
と言って亡くなったと言うのだ。


なんというポジティブな死に方。
というか生き方。
きっと老いることも含めて、人生をめいっぱい楽しんでおられた人だったんじゃないかなぁと想像する。


どんな年齢でどんな選択をして、どんな結果がもたらされたとしても、わたしたちにとってそれはいつも初めてだ。

初めて生きて、初めて死ぬ。

そのあたりまえのことに気づけば、今の自分がどんなでも、いとおしく思わないわけにはいかないだろうどうしたって。



初めて死ぬその日まで、わたしたちは毎日、初めての一日を過ごし続ける。
そしていつもいいことばかりが起きるとは限らないってことはもうわかってる。
むしろいやなことのほうが多い、と思うことだってある。


それでも、日々を楽しく暮らすこと。

神の手の中にあるのなら
その時々にできることは
宇宙のなかで良いことを決意することくらいだろう
(『流動体について』小沢健二)


初めて死ぬその日まで、ね。





特別お題「『選択』と『年齢』」

Sponsored by SK-II