こまだこまのロバの耳ブログ

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世界の『絶倫食』あなたはいくつ食べられる?

最近、というかちょっと前から、発酵とか菌とかに興味をもっています。

お酒好きですし。

おいしいものも好きですし。

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 そして、エロにも興味をもっています。 

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この記事、読まれすぎてビビりました。

みんな好きですねセックス。

 

てことで今回は、わたしのこのふたつの興味をあわせもった、

発酵学者の小泉武夫先生の『絶倫食』という本を読んだので、紹介したいと思います。

 

 

 絶倫食とは?

いわゆる精力剤、強壮剤を分類すると、3種類にわかれます。

 

①【植物系】

植物の根、茎葉、枝、皮、実などをそのままか、成分を抽出して服用する。

 

例)ニンニク、マタタビ、朝鮮人参など、何千種。

 

②【動物系】

動物の組織にある成分をそのままか、抽出して服用する。

 

例)オットセイ、毒蛇(マムシ、ハブなど)、すっぽんなど数百種。

 

③【サプリメントやドリンク】

科学的に合成したり、生物学的に生合成した強精効果のあるものを錠剤にしたりドリンク剤にしたりしたもの。

 

例)バイアグラ、シアリスなど、約10種。(2007年時点のデータなので、今はもっとあるかも)

 

なかでも、世界中でものすごいバリエーションのある①と②のなかから、インパクトのあるものをいくつかあげてみようと思います。

あなたは食べることができるか?

さまざまな国のすさまじい「絶倫食」

あなたはいくつ食べられますか?

 

中国編

その1 「秋石」(しゅうせき)

12歳以下の男の子の小便を壺にためて数か月放置。

 

壺の底にたまった白い沈殿物をあつめ、それに漢方薬をくわえて、ねってから乾燥させたもの。

 

一行目のインパクトよ。

今はこの薬はないので、効果のほどは不明。

 

その2 「至宝三鞭酒」 (ツパオサンピェンチュウ)

その名の通り、三つの宝を白酒に漬けこんだもの。

「三つの宝」とは、オットセイ山オオカミ鹿

それぞれの睾丸

 

この御三家は、繁殖力が異常に強いので、それにあやかろうってことのようです。

このお酒は今でも中国で広く売られていて、錠剤化もされているとのこと。

 

その3 乾隆帝(満州民族の皇帝)が食べていた料理の数々。

  • ナマコと豚のアキレス腱の煮込み
  • フナのくちびると熊の手の煮込み
  • 猫の胎児の腸の煮込み
  • 糟漬けのオランウータンのくちびると豚の脳みその煮込み  などなど。

 個人的に一番ムリなのは、

「猫の胎児の腸の煮込み」

 

猫だけでもムリなのに、さらに胎児、さらに腸。

オランウータンのくちびるって何。

 

 その4 「九香虫」

九香虫とは、なんとカメムシのこと。

 

カメムシ30匹を火であぶり、粉末にする。

それを一日三回にわけて服用。

 

正気か。

 

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この本に出てくる「絶倫食」の半分くらいは中国のもので、種類もじつに豊富。

そしてクセの強さがハンパじゃない。

ここではとても紹介しきれません。

 

さすが中国です。

 

日本編

その1 「帆柱丸」(ほばしらがん)

江戸時代の伝説的な勃起薬。

帆をかけられるほどしっかりした柱になる、という意味もいいですね。

 

秘薬なので、成分は完全には不明。

ニッキ、ハマグリ、クローブなどを蜜にからめて丸めたものらしいです。

 

その2  「オットセイのたたき」

伊達政宗が徳川家康に送ったとされる精力剤。

 

宮城県三陸沖まできていたオットセイをつかまえて、その肉をたたいて切りきざみ、麹と塩を加えて発酵させたもの。

 

当時すでにオットセイのペニスを乾燥させたものがでまわっていましたが、

伊達政宗はそれをさらに発酵させて、効果を高めたものとおもわれます。

 

その3 「ヒージャーヌチーイリチャー」  

沖縄料理で有名な、「ヤギ汁」にヤギの血を入れたもの。

これにさらに、ペニスと睾丸を入れたものもあるそうです。

 

わたしも宮古島に行ったときに、ヤギ刺しと普通のヤギ汁を食べました。

ヤギ刺しのほうはニンニク醤油でおいしく食べられましたが、

ヤギ汁の方はわりと臭みを感じます。

 

それにさらに血やペニスを入れるとなると……ううむ。

でも実際に食べた小泉先生によると、効果は抜群のようです。

 

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なんだか日本の「絶倫食」は中国に比べると全然パンチが弱いですね。

まぁ最初にうんこ持ってこられたら勝てませんけど。

 

南米編 

「ヒルの牛血腸詰め」

野山から大きな蛭(ヒル)を何匹もとってきて、それを家畜として飼っている牛の背中に放す。

牛の血を吸ってパンパンにふくらんで動けなくなったヒルを、鍋に入れて水から茹で上げて食べる。

 

……よく考えますねこんなこと。

 

南米と言えば、マカという植物も有名。

マカ酒やマカ入りソースなど、いろんな形で食しているようです。

 

中南米編

その1 「ウサギのジャマイカ風」

鍋にさまざまなスパイスと調味料をいれて、上からラム酒と酢をたっぷりとふりかけ、そこに腸を抜いたウサギを一羽まるごといれて一晩置く。

 

次の日、それに生卵を数個加え、弱火でウサギがやわらかくなるまで煮込む。

 

普通においしそうですね、コレ。

 

その2 サトウキビ、サボテン、カカオ

サトウキビとカカオには強精効果が、

サボテンは、催淫性のものが数多く存在しているそうです。

 

これらはなんだか意外な食材ですねー。

 

カンボジア編

その1「五本角カブトムシ」

大きいものになると、大人の握りこぶしくらいあるというこのカブトムシ。

竹串に刺して、こんがり焼いて食べる。

 

その2 「赤アリ」

樹上に葉っぱを丸めて巣をつくる、とても攻撃的なアリ。

これをとってつぶして、調味料をかけて食べる。

ふるふるポテト的な? 

 

カンボジアでは虫よくを食べるみたいですね。

アリとカブトムシなら食べられそうな気がします。

 

アメリカ・アラスカ州編

「キビヤック」 

イヌイットの人たちの発酵食品。

小泉先生いわく、「地球上最もダイナミックな漬物」

 

体重200キロものアザラシをしとめ、肉や内臓は食料としてとりだす。

残った皮のなかに、撃ち落とした何百もの海ツバメをつめこむ。

土の中に埋め、2~3年後にそれを掘り返して、発酵してドロドロになった海ツバメをそのまま食べる。

 

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これはかなりキツイ。

小泉先生がちょっとひるむほど臭いらしいです。

有名な登山家の植村直己さんは、大好物だったそうですが……

男よ、帆柱丸になれ

ここで紹介したものは、本に書いてあったもののごく一部です。

わりとイケそうなものから、絶対に食べたくないものまで。

 

はるかむかしから、世界中の男たちのセックスへの情熱とあくなき探求心は、本当に尊敬するやら呆れるやら。

 

 わたしはとりあえず、

「帆柱丸」

 が気に入ったので、機会があれば使っていこうと思います。