銀座から京都木屋町へ。『レコード酒場 beatle momo』
京都木屋町の高瀬川沿い、両隣を居酒屋にはさまれて静かにたたずむバー、『レコード酒場 beatle momo』
以前こちらのお店のマスターは、銀座で『beatle lane』というお店をされており、わたしはそちらに通わせていただいていました。
雑誌『Hanako』の銀座特集などでも何度もとりあげられたことのある、路地裏の名店です。
ですが、ビル取り壊しのため移転せねばならないとのことで、さて、移転先はどのあたりになるんだろう?
と思っていたら、なんと京都!!
2017年6月に、現在のお店『ビートル momo』を京都木屋町に開店。
開店から半年、ようやくわたしも訪ねることができました。
道に面した入り口はからりと軽い木製の引き戸で、気安く入れる雰囲気です。
ウイスキーは700円~、チャージは300円と明記されているので、あまりバーに行き慣れない人でもかなり入りやすいんじゃないでしょうか。
夕方16時から営業しているというのもありがたいですね。
階段をのぼって、2階のお店へ。
おひさしぶりです~!
ということで、マスターと一番話がしやすいカウンターのはしっこ、レコードのターンテーブルの前の席に案内していただきました。
大きな棚にはレコードと酒。いい眺めです。
現在は、マスターと奥様とふたりでお店に立たれているようです。
10席ほどのカウンターのうしろには、4人が座れるテーブル席。
大きな窓から高瀬川と道行く人を眺められる、ゆったりとしたソファ席には7~8人は座れそうです。
春にはここから桜が見えてとてもいいんですよ、とマスター。
酔っぱらってこの席に座ったら、あまりの居心地の良さに眠ってしまいそうです…。


メニューは、ビートルズのレコードのジャケットがカバーに。


この日は注文しませんでしたが、『見蘭牛の一夜干し』がしっとりやわらかくておいしいんですよねぇ。
ソーセージはまだ注文したことないので、してみればよかったな…。
見蘭牛ってあんまり聞いたことないですが、マスターの出身地山口県のお肉なんだそうです。


左:瀬戸内レモンのジントニック
右:オリジナルカクテル『ノルウェイの森』
おいすぃ。
どちらもさっぱりとした甘さでごくごく飲んじゃいそうになります。
かと言ってあんまりカクテルばかり飲んでいると酔いそうなので、あとはいつものように
「なんかのハイボール」
「なんかのロック」
という適当な頼み方で、おまかせで作っていただきました。
今かかっているレコードはこちらに。
以前わたしが寄贈した大貫妙子さんのレコードを、何も言わずにさらっとかけてくれるマスター。ニクイですね。
『ピーターラビットとわたし』『メトロポリタン美術館』……
ひさびさに聴きました!じーん。
マスターのお店に通うようになってから、自分ではレコードプレーヤーは持っていないものの、ときどきレコード屋さんをのぞいてみるようになりました。
お店に寄贈して、かけてもらうためです。
でも曲のリクエストはもちろん、他のお客さんにも気を使いつつ。
好きなレコードを聴きながら好きなお酒を飲んで会話がはずめば、ほとんど天国。
窓の外がだんだんと暗くなっていくのを眺めながら、マスターに話し相手になってもらい、5杯ほど飲んでお店をあとにしたのでした。
『レコード酒場 beatle momo』へのアクセス
京都線河原町駅から徒歩3分。
京阪線祇園四条駅から徒歩5分。
高瀬川を左手に歩いていくと、右手側にお店が見えてきます。
あまり目立たない外観なので、うっかり通りすぎてしまわないように注意!です。
先日、角野卓造さんも取材にいらっしゃったのだとか。
この本の第2弾なんでしょうか?
開店早々からいろんな雑誌にとりあげられ、これからますます注目されていくであろうお店です。