【中野】アラブ・トルコ地中海料理「カルタゴ」注文に迷ったら神におまかせ

東京で食べる世界の料理

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JR中野駅から徒歩3分。

大通りから一本入った細い路地に、ひっそりとお店はたたずんでいます。

「カルタゴ」とは、チュニジアの古代都市の名前。

ですがここではチュニジア料理だけでなく、トルコ、モロッコ、レバノン、エジプトなどなど、日本人シェフによる地中海料理全般が食べられます。

開店したのが1990年で、創業28年。

想像していたよりも長く営業されているお店で驚きました。

多彩なメニューに悩みまくった結果、シェフにおまかせすることにした

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広々とした店内は、アラブ・イスラムを感じさせる装飾です。

意外にもテレビが置いてあって、「世界の車窓から」が無音で流されていました。

写真奥の方にもさらに空間があり、アラブ・イスラムに関するさまざまな本が並べられた大きな本棚と、喫煙スペースがあります。

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入り口を入ってすぐのところのレイアウトもかわいらしい感じです。

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さて、いざメニューをながめてみると……

オードブルだけで11種類もある!!

まず、そのひとつひとつがどんな料理なのかを理解するまでに時間を要します。

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そしてメインとなるクスクスやケバブ、その他初めて耳にする料理名の数々……

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ふだんあまりお目にかかることのないお酒たち…

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そして地中海のワインリスト……

ドリンクもフードも未知のものが多すぎて、メニューをよく読みこんでいるだけでどんどん時間が過ぎていきます。

ぐぬぬ、これはどうやって注文を組み立てればいいのか……

混迷を極めたところで、救世主となるメニューを発見しました。

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コースメニューってやつですね、ハイ。

スープ・オードブル盛り合わせに、メインを選んで最後にコーヒーがついてくる「ツーリストメニュー」と、

いろいろ出てくるお得な「インシャッアラー・セット」

「インシャッアラー」ってなに???

と思ったらこれはアラビア語で、

「神が望むなら」「神のみぞ知る」という意味だそうです。

「神のみぞ知るセット」……

つまり「シェフのさじ加減セット」!!

予算に応じて、その日によって毎回違うシェフのおすすめが出てくるそうです。

値段はひとり3240円から。

メニュー読んでもよくわかんないからシェフにおまかせしよう!!

ってことで、この「インシャッアラーセット」、予算はひとり最低価格の3240円で注文しました。

そしてワインはチュニジアのグリを注文。

グリって何??

味もボリュームも大満足の「神のみぞ知るセット」

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チュニジアの「グリ・ダマメット」(3200円)

「グリ」とは、黒ぶどう(赤ぶどう)を使って、白ワインの製法で作ったワインのことなんだそうです。

きりっと冷えていて味はわりとしっかりめ、甘くなく爽やかで飲みやすいワインでした。

ワインはグラスで頼むとセルフサービスになっていて、お店の中央にあるカートに置いてあるボトルから自分で注ぎます。

Lサイズのグラスが680円、Mサイズのグラスが340円です。

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まず1品目はオードブルの盛り合わせ。

見た目も美しいし、数えてみると8種類もあって豪華!

スタッフの方がひとつひとつ丁寧に説明してくれます。

ふつうにオードブルの盛り合わせを頼むと、5種類で2300円とメニューにあったので、

こちらの方が断然お得です。

いちばん上から時計回りに、

ツナサラダ、その下がチュニジアの野菜サラダ(けっこう辛い)、

その隣がひよこ豆のペースト、いちばん面積をとっているのが茄子のペースト、その上にかかっている白いのがごまのペースト、

赤いのが唐辛子の何か(忘れた)、ヤギのチーズ、

茹でた?お米をぶどうの葉でつつんでヨーグルトソースをかけたもの

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これらを、ポケット状になっているパンにつけていただきます。

個人的に一番好きだったのは茄子のペースト。

独特の風味はいかにもアラブ料理って感じです。これってなんのスパイスだろ?

アジア料理やインド料理とはまた違ったスパイスの香り。

隣あっている唐辛子や辛い野菜サラダと混ぜて食べると、辛さがまろやかになっておいしいです。

ヤギのチーズは、味は濃厚なのに口当たりはすごく軽くてワインによく合う!

ぶどうの葉っぱで包んだお米も、お米の口当たりが軽くて、これなら主食じゃなくてサラダとして食べられると思いました。

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お次はモロッコの春巻き。

中身はラムひき肉と野菜を味付けしたもの。

確かにパリパリと食感は春巻きですが、ラム肉というのが新鮮です。

日常的に食べたくなる味。

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そら豆のコロッケ。

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中は鮮やかな緑色!

外側はカリカリでゴマの香りも香ばしく、中はねっとり。

けっこう食べ応えのあるコロッケでした。

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トマトと茄子とひき肉の煮込み。

これはもう全くなんの違和感もない味。

ふつうにおいしいやつです。

このへんですでにお腹が膨れはじめてきましたが……

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メインディッシュ、どーーーん!

なぜか和皿⁉

ケバブとクスクス、めちゃくちゃどでかいのがきました!

ケバブはチキンが1本と、ラムのかたまり肉とひき肉のものが1本ずつ。

クスクスにはすでにスープが染みこんでるけど、味が薄いようなら足してください、ということで別皿にスープと、チュニジアの唐辛子「ハリッサ」も添えてあります。

このハリッサが、辛すぎずさわやかな酸味もあっておいしい!

チュニジアでは定番の調味料なんだとか。

豆板醤やコチュジャンとはまた全然違っていて、コクがあるというよりは爽やかな感じです。

スタッフの方に聞いてみると、唐辛子にクミン、キャラウェイ、コリアンダーを混ぜたものだそうです。

家で作ってみようかなこれ。

クスクスは、かなり昔にモロッコで食べたものが薄く記憶に残っていますが、そのときのものよりかなり粒が細かいような?

スープをあっというまに吸い込んで、じんわりおいしいです。

ただ、これはものすごくお腹がふくれる気がする………

ケバブは全部おいしくいただいたものの、圧倒的な量のクスクスの前に敗北宣言。

出されたものは残さず食べたい派なんですが、やむなくお残ししました。

スタッフの方によると、クスクスはすごくスープを吸って、お腹のなかですぐにふくれて満腹感が得られて、しかもエネルギーに変わりやすい。

なので、現地ではダイエット食としても人気があるんだそうです。

小麦粉なのにダイエット食??

意外です。

以上で、コースメニューは終了。

味もボリュームも大満足でした。

初来店でどれを選んでいいのかわからない、もしくは、絶対に食べたいものがある、ということでなければ、圧倒的にこれが一番お得な頼み方だと思われます。

コーヒーやデザートなどはつかなかったので、お腹に余裕があれば追加で注文してもいいですね。

「カルタゴ」へのアクセス

【住所】東京都中野区中野3-34-3 中野住研コーポ 1F
中野駅南口を出て、マルイの前を通ってひとつめの角を右に曲がったところ

【営業時間】18:00~22:00
【定休日】水曜日
【電話】03-3384-9324

twitter.com

「カルタゴ」のシェフの方がツイッターで料理のレシピなどをつぶやかれています。

ついこの間もチュニジアに行かれていたようで、うらやましいー!

このお店は我が家の近所なので、わたしの中で、確実にまた行くお店リストの中に入りました。

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