こまだこまのロバの耳ブログ

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【マカオ】ホテルリスボア宿泊記。カジノの世界にどっぷり浸かる。

マカオと言えば『深夜特急』と「ホテルリスボア」

f:id:komadakoma:20180608142814j:plainマカオと言えば多くの人にとっては世界遺産とカジノ、というイメージだと思いますが、

わたしにとってマカオは、まずは『深夜特急』、そして「ホテルリスボア」

 

『深夜特急』は、沢木耕太郎さんが27歳のときにユーラシア大陸をバスで横断する、という旅について書かれた紀行文で、

「ホテルリスボア」はそのときに沢木さんが、旅の初めにも関わらず旅費をいきなりブッこんだカジノがあるホテルです。

今から10年以上も前に『深夜特急』を読んで、「賢明さなど犬に食わせろ」というセリフにシビレたわたしは、

「いつかわたしもここで大小(サイコロの出目を当てるゲーム)をやりたい!」と思ったのでした。

 

そして『深夜特急』から時をへること約30年、沢木さんは『波の音が消えるまで』という小説の舞台としてもこのホテルリスボアを登場させています。

 

www.komadakoma.com

 本の感想についてはこちらに書いています。

 

わたしは数年前にマカオに行ったんですが、そのときはマカオは日帰りだったので、カジノだけやって宿泊はしませんでした。

なので、今回はついに宿泊!

初めてのカジノホテル宿泊は、いろいろな意味で味わい深くとても良かったです。

50年の歴史を誇る、古き良きホテルリスボア

f:id:komadakoma:20180606150142j:plain1970年に建てられたというホテルリスボア。

どことなく歴史を感じさせる、広々としたエントランスです。

スタッフの方たちの対応も気持ちがいいものでした。

 

f:id:komadakoma:20180606150342j:plain1階にはレストランやカフェ、服や貴金属を取り扱うお店など、いろんなお店が入っています。

 

f:id:komadakoma:20180608151443j:plain深夜の誰もいないレストラン。

日中と夜は賑わってます。 

 

f:id:komadakoma:20180606150826j:plain1階の壁や廊下は全体に黒を基調とした色で、原色でギラギラしたカジノ側の入り口とは裏腹に、落ち着いた感じです。

いい意味で古くて、情緒があるような。

売り物だけでなく骨董なども展示されています。

 

f:id:komadakoma:20180606154225j:plainこちらはVIPルームらしい、水晶宮。

バカラがメインのようです。

 

それにしても部屋までの道のりは迷路のようで、いろいろと案内してくれるポーターの方ににこにこと答えながらも、

「こりゃ一回じゃ覚えられんぞ……」

と思います。

実際、最初の何回かはカジノへ行くのも部屋へ戻るのも、うろうろと迷いました。

 

f:id:komadakoma:20180606151345j:plainようやく部屋に到着。

 

わたしたちが泊ったのはゴールデンウィーク中の2日間。

7階のダブルルーム、2名2泊で20640円です。

 

カジノホテルというとなんとなくお値段が張るイメージがありましたが、リーズナブルなお部屋もあるんですね!

とは言え、わたしたちが普段アジアを旅行するときに泊まる宿に比べたらじゅうぶん高いですけど。

 

部屋はこのホテルの長い歴史を感じさせる内装で、いい意味で古くて素敵です。

こういう昔からある古いホテルの内装って、部屋がやたらひろびろとしていたり、壁紙や家具なんかのセンスが微妙に古かったりするところがなんとなく落ち着くというか、

個人的には好きです。

 

f:id:komadakoma:20180606155607j:plain電話や電気のスイッチもちょっと古めかしい感じ。

 

冷蔵庫にはジュースとビール、お水が入っていてこれらは無料です。

ビールはサンミゲルだったのでさっそく飲むと、これがうまい…!!

中国で飲んだ地元のビールがどれもいまいちおいしくなかったので、ひさしぶりに飲んだサンミゲルが異様にうまく感じました。

 

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古いホテルと言えど、洗面台やおふろはきれいでアメニティも充実しています。

おふろにはなんだかやたらと謎の蛇口ハンドル?というんでしょうか、ひねるところがたくさんあって、慣れるまでどこをひねればどうなるものやら戸惑いました。

ジャグジーもついていて、旅の疲れがいやされます。

 

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そしてこちら、バスローブにもちゃんとリスボアのロゴがございます。

 

部屋はじゅうぶんに広くて快適。

テレビは久しぶりにNHKも見れました。

ジュースなども飲んだぶんは次の日にちゃんと補充されています。

 

ここに到着するまで、中国では安ホテル~中級ホテルくらいのところばかりに泊まってきたので、

ひさしぶりにちゃんとしたホテルー!

って感じで嬉しくなりました。

部屋とカジノの往復で、カジノの世界にどっぷり浸かる

マカオ自体は2回目なので、もう世界遺産には目もくれずかなり長い時間カジノにいました。

24時間カジノができるという環境は、楽しくもおそろしいものです。

でも、疲れたらいつでもすぐに部屋に帰って休めるというのはかなり気が楽でした。

 

わたしたちが勝負したのは、先にあげた『深夜特急』で沢木さんが勝負した、3つのサイコロの出目を当てる「大小」というゲーム。

 

結果からいうとわたしの収支は

1日目 ±0

2日目 -50000

3日目 +15000

トータル -35000円

 

彼氏の収支は

1日目 勝負せず

2日目 -100000

3日目 -50000

トータル -150000円

 

前回リスボアに来たときは二人とも勝ったのですが、今回はそのときの貯金を全部吐き出した格好となりました。とほほ。 

二人とも最後までなんとなくいい波が来ないまま終わってしまった感があり、それがなんとも残念でした。

 

あのとき辞めてれば勝てたのに…という瞬間がなく、気を抜けば転落する、という状態がひたすら続くといった感じで、じりじりとつらかったです。

 

f:id:komadakoma:20180607151201j:plain2日目の深夜1時過ぎ、負けて部屋に帰り疲労困憊のわたし。

 

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敗者の夜食……。

香港と言えば出前一丁。

マカオビールは味がけっこう重くて濃いめでした。

 

 

昼から深夜にかけて長い時間カジノにいましたが、人が多く盛り上がるのはやっぱり夜です。

0時をまわるとさすがに人は少なくなります。

以前に来たときは、いかにも中国人の成金、という感じの人たちがたくさんいて、大金を雑に賭けてテーブルを賑わせていましたが、今回はたまたまなのかなんなのか、そういったわかりやすい人たちは見かけませんでした。

 

そんななかで、ひとり目立っているおっさんがいました。

頭はハゲ散らかっていて肌着にも見えるような薄汚れたTシャツにスラックス、ボロボロの赤いスポーツバッグを肩からさげています。

 

この小汚いおっさん(失礼)、ミニマムベット(そのテーブルでの最低賭け金)が2000円や3000円のテーブルで、数万円単位でぼんぼん賭けています。

そして鮮やかに勝っていく。

手にしているチップを見ると、わたしが手にしたこともない一番大きなチップを何枚も持っていて、おそらく1枚10万円分くらいだと思われます。

 

あまりにおっさんが連続して勝つので、それに気づいた周りの人たちが追随し、おっさんと同じところに賭けたりしはじめました。

そして、おっさんがテーブルをうつるとその人たちもぞろぞろとあとについていきます。

おもしろそうなので、わたしもしばらくおっさんのあとをついて観察していました。

 

たまに負けることもありますが、トータルとしては勝っているようで、おっさんはまたたくまに100万円分はあるだろうチップを手にしていました。

何者だこのおっさん……。

 

そうこうするうち、わたしは疲れたのでいったん部屋に帰ることにし、少し休憩してカジノに戻ったのが23時頃。

まだおっさんはいましたが、おっさんを取り囲んでいた人たちはきれいに消えていました。

わたしが再びおっさんの近くに行きその賭け方を見てみると、さっきとはうってかわって少額のチップを賭け、ときどき大きなチップをくずしてもらっています。

 

持っていた高額のチップは換金したのか、勝ったときと同じように、あっという間に負けてしまったのか………

 

こういう人や場面が見られるのも、カジノのおもしろいところです。

 

ちなみに、小説『波の音が消えるまで』の中に登場していた、リスボアのレストランフロアを回遊しながら客をとる「回遊魚」と呼ばれる娼婦たちは、全く見かけませんでした。

習近平政権の反腐敗運動がマカオにまでおよび、回遊魚たちは一斉摘発されてしまったようです。

見てみたかったんだけどなぁ、回遊魚。

ベネチアンホテルにも行ってみた

f:id:komadakoma:20180607155049j:plainずっとリスボアのカジノに籠っているのもなんなので、気分転換に他のカジノも見学に行ってみることにしました。

ベネチアンホテルです。

 

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市内からはバスで20分ほど。

橋をわたってタイパ島に行きます。

 

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リスボアと比べると、やっぱり新しくてゴージャス!

f:id:komadakoma:20180607160047j:plainカジノエリアは撮影禁止ですが、それ以外は撮影できます。

吹き抜けで天井が高く、そういえばリスボアって天井低いな…と気づきます。

とにかくゴージャスな雰囲気ですが、でも天井の絵をよく見るとやっぱりちょっと安っぽい感じがするような。

 

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でも写真で見るとすごく豪華な感じしますね。

 

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キラキラキラ~~~

 

f:id:komadakoma:20180607160420j:plainカジノエリアもリスボアに比べるとかなり広くてきれいですが、ショッピングエリアも広い!

一応ベネチアを模してつくられたということですが、なんというかやっぱり、豪華に安っぽいというかなんというか……。

 

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こんなところでこんなゴンドラを操るイタリア人(?)の月給はいくらなんだろう…

などと余計なことを思ってしまいます。

 

リスボア贔屓のわたしたちとしては、ベネチアンホテルは広くてゴージャスできれいだけど、リスボアの方が味がある。

ということで意見の一致をみました。

『波の音が消えるまで』に出てきた教会とお墓

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f:id:komadakoma:20180608154202j:plain『波の音が消えるまで』で、舞台のひとつとなった教会とお墓のモデルってここかな??

と思ったんですがどうでしょう。

 

リスボアから歩いて行ける距離だし、静かだし、作中に出てくる天使象ぽいものもあったし。(でもなぜかその像の写真を撮り忘れた)

定かではありませんが。

まとめ

でかくて広くてゴージャス!

って感じのカジノホテルもそれはそれで非日常でおもしろいんですが、ホテルリスボアのような、古くて歴史のあるホテルの味わいはなんともよかったです。

 

そして、宿泊して24時間カジノにアクセスできる、という状況は初めて経験しましたが、

すごく楽しい。

またいつかリスボアに宿泊して、そのときは勝負に勝ちたいと思います。

 

www.komadakoma.com

フィリピンでもカジノに行きました。

 

沢木さんも相当好きですねぇ、カジノ。というかリスボア?