前回岡山駅周辺をあちこち飲み歩いたときに、通りかかって気になったものの行けなかったほろよいマンション。
「居酒屋やバーなどがいくつか入っている3階建てのマンション」というと普通な感じですが、味のある外観とそのネーミングもあいまって、何とも言えない雰囲気（いい意味で）を醸し出しているマンションです。
バーマエダのマスターから「あそこに行くと帰れなくなりますよ。笑」と脅されていたので、できれば金曜の夜には行きたくないと思ってたんですが、スケジュールの都合上金曜の夜に行くことに。
そして、朝早かったから眠いし暑いし疲れたし早めに帰ろうと思っていたのに、結果マスターの忠告通り、ほろ酔いどころか想定外に飲み過ぎてへろへろで帰るハメになってしまったという……。
おそるべし『ほろよいマンション』
岡山駅からは少し離れた場所にありますが、路面電車で片道120円。気になる人はぜひ行ってみてください。
ちなみに、ホテルはエクセル岡山に宿泊しました。
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ほろよいマンションとは
岡山駅から路面電車に乗り、西大寺町駅下車。
そこから徒歩3分ほどのオランダ通りという通りに『ほろよいマンション』はあります。
3階建てのマンションに居酒屋・バー・スナックなどのお店が、13店舗くらい？（お店の大将に聞いたのに忘れた）入っていて、なかにはお店ではなくふつうに住んでいらっしゃる方もいるそう。
また、別の方に聞いた話だと、最初はふつうに一般住民が住むマンションだったのが、ある住民が飲み屋を始め、その後それに追随して飲み屋を始める人が出てきたので、マンションのオーナーが「それならいっそマンションの名前を『ほろよいマンション』にしちゃおう」ということで今の形になった。
とのことなんですが、ほんまかいな。
20年以上東京在住のわたしとしては、このビルが東京にあっても逆に行ってみたいとはそんなに思わない気がしますが、のどかな岡山の街に溶け込んでいるその佇まいがなんとなくイイというか、そそるものがあるので行ってみました。
『酒＆食 KAMEKITI（かめきち）』
ほろよいマンションでまず1軒目に行ってみたのがこちら、『酒＆食 KAMEKITI（かめきち）』
マンションの1階の通りに面した場所に、店内のようすが見えて入りやすそうな他の居酒屋もあったんですが、どうせなら入りづらいほうに行ってみようってことでこちらのお店をチョイス。
1階奥の方へ入って行くとかわいい亀のロゴが入った明るい看板があり、扉には「居酒屋」と書いてあるものの店内の様子は一切見えず、メニューなども全くわかりません。
思い切って扉を開けると、カウンター席が7席のみの素敵な空間。
大将とアルバイトの女の子2人で営業されていて、落ち着いた雰囲気でいい感じです。
先客の男性が1人に予約席が4席、わたしはすべりこみセーフでした。
小さなお店なのにメニューは豊富で、中華系メニューが充実。
お酒メニューは撮り忘れてしまいましたが、日本酒が90ml・600円～（だったかな？）から注文できるなど、1人飲みやいろいろ飲み比べしたい人にはうれしい価格設定でした。
まずはビールで乾杯。
お通しに卵焼きが来るの、1人者としてはうれしい～。1人だと量的に頼みづらいのでね。
アジのなめろう（650円）
お皿も箸置きも備前焼で、渋くていい感じ！肴を引き立てます。
夏は居酒屋で見かけると必ず注文するトウモロコシのかき揚げ（750円）
トウモロコシがめちゃめちゃ甘くてウマい！量が多かったので、隣の男性客におすそわけ。
おかえしに枝豆をいただき、茶豆なのかこちらも味が濃くておいしかったです。
そうこうするうちに予約客4名様もいらっしゃり、お酒が進むうちに自然とカウンター席のみんなでなんとなく話がはずみ。
わたしが旅打ちで来たことがわかると「変わった人だねぇ」とおもしろがられ、今度は4人組のお客さんに鶏つくねと油揚げの煮物（650円）を一口おすそわけいただいちゃいました。
ほわほわのやわらかい鶏つくねに優しい出汁がよく染みてておいしかったです。
カウンター席のみでこじんまりとしているため、他のお客さんとの距離が物理的にも精神的にも近い感じのこちらのお店。
料理もお酒もおいしく、ビール×1、焼酎×2、日本酒×2、おつまみ2品＋お通しでお会計は5,000円ほどで、とても居心地のいいお店でした。
『すなっく ふらわーめいつ』
『酒＆食 KAMEKITI（かめきち）』で隣に座っていた常連の男性に、ほろよいマンションで2軒目に行くとしたらどこかおすすめありますか？と聞いて、すぐに返ってきたのが『すなっく ふらわーめいつ』という答え。
僕もこれから行くんで良かったらあとで来てみてくださいと言い残し、男性はさくっと店をあとにされました。
『すなっく ふらわーめいつ』は『 KAMEKITI（かめきち）』の真向かいにあり、なんと『KAMEKITI（かめきち）』の大将のお母様がママとして営業されているお店とのこと。
それはたしかにおもしろそうだ、ということでわたしも数分後にあとを追って行ってみました。
今までで最も距離の近いハシゴ酒かも。
扉を開けると、これまたなんともすばらしい雰囲気の内装。こちらもカウンター席のみのお店です。
壁、棚、テーブルなどすべてに長い時間の蓄積を感じます。
銅のテーブルが素敵でしょ、とママが言うとおり、よく見ると立派な銅製のテーブル。
手前部分に腕を置くスペースがあるのもすばらしいです。
常連さんはもちろんボトルを入れてらっしゃいますが、セット料金＋ふつうにビールやウイスキーなど1杯から飲めます。
わたしはとりあえずハイボールを注文すると、お通しにホタルイカのぬたが来ました。渋い。ぬたは大好物です。
とても話しやすいママで、おそらくわたしの母親と同年齢くらいだと思うんですが、すごく若々しいのはさすが。
自家製の梅酒があるとのことで1杯注文すると、もう1つ別のお酒に漬けた梅酒もあるのよってことで、そちらはサービスでいただいちゃいました。
このお店が何年営業されているのか確かママに聞いたと思うんですが、飲みすぎ酔いすぎで失念……。
半世紀ぐらい営業されていると聞いた気がしますが……また今度行ったときに確かめてみよう。
さっき『酒＆食 KAMEKITI（かめきち）』で隣に座っていた常連さんとともに、まったりカラオケ。
しばらくすると団体客が入り、店内は満席になりました。さすが金曜の夜です。
最近は若い人の間でも昭和レトロ？が流行っているようで、スナックでも若いお客さんをよく見かけるようになった気がします。
そしてこちらで2時間ほど楽しく過ごしたあと、まさかの隣の団体客の1人も仲間に加わって、3人で次のお店へ行くことに。
わたしはもうこのあたりから記憶があやふやで、3軒目に行ったお店がどこのなんというお店か全く覚えていません。なんてこったい。
最終的には1時頃にまぶたを開くことが困難になり、通常であれば絶対に歩いて帰っているであろう短い距離をタクシーに乗ってへろへろでホテルへ帰還した、ということだけは記憶にあります。
せっかく朝食付きのホテルだったのに翌朝起きられず朝食を食べそびれ、バーマエダのマスターの「ほろよいマンションに行くと帰れなくなりますよ。笑」という言葉が脳内で再生されて、反省。
猛烈に眠いだけで二日酔いの気持ち悪さがさしてないことだけは幸いでしたが……。
みなさんも、ほろよいマンションに行かれる際は気をつけてください！
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