今回のテーマは、ソルナが提供するネットの履歴書(略して「ネ歴」)について。
ネ歴とは、SNS時代の人物健全度調査サービスです。
企業の採用にあたって最も大きなリスクとは、「採用してはいけない人を採用してしまうこと」
それを防ぐために「リファレンスチェック」というものがありますが、これからの時代の新しいリファレンスチェックの形として、『ネットの履歴書』というサービスがソルナ株式会社から2018年に誕生しました。
従来のリファレンスチェックよりも応募者の「素」がより正確にわかる!
ということで、早くもさまざまなメディアにとりあげられ注目をあびています。(クローズアップ現代、ワールドビジネスサテライトなど)
当記事では、現在スタンダードなサービスとなりつつある『ネットの履歴書』について解説。
リファレンスチェックをおこなうことを考えているなら、必ず知っておきたいサービスです。
当ブログ運営者のこまだこまです。
7年来の知り合いである、風評被害対策の会社ソルナ株式会社の社長・三澤さんにこのブログが身バレしたことがきっかけで、ソルナのPRとしてこの記事を書いています!
リファレンスチェックとは?
まず、日本ではあまりなじみがない?「リファレンスチェック」というものについて。
リファレンスチェックとは、いわゆる「身元照会」のことです。
企業が中途採用をおこなうときに、応募者の勤務態度・実績・人柄について、現職(前職)の上司などの第三者にヒアリングをすることを言います。
それによって、応募者が提出した書類や面接での言葉にまちがいがないかを確認。
応募者自身の言葉だけでなく第三者の評価を聞くことで、応募者をより正確に理解・評価するという目的があります。
リファレンスチェックは応募者の合意のもとにおこなわれ、ヒアリングをすることになる上司は応募者自身が選ぶことができます。
欧米や外資系企業では、一般的におこなわれている採用プロセスです。
リファレンスチェックの新しい形『ネットの履歴書(ネ歴)』
第三者に応募者の評価を聞くというのがリファレンスチェック。
それに対して、履歴書に書かれた情報をもとに応募者のSNSアカウント・各種ニュースサイトや掲示板など、ネット上の情報を収集・分析して応募者の「人物健全度」を調べる、というのがネットの履歴書です。
応募者の了解を得ず勝手にやる、なんてことはもちろんなく、個人情報保護法も遵守したうえでの調査になります。
『ネットの履歴書』が、リファレンスチェックよりも優れているのは以下の点。
- 履歴書・面接・第三者に聞くだけではわからない事実を知ることができる
- アルバイトにも対応している
リファレンスチェックは「第三者の客観的な評価が聞ける」とはいうものの、その第三者は応募者自身が選べるので、事前に「うまいこと言っといてくださいよ、お願いします」なんて頼んでおくこともできるわけで。
情報の正確性ということでいうと、ちょっとどうなんだろう……ってとこがあるのはいなめません。
その点『ネットの履歴書(ネ歴)』では、履歴書や面接ではわからない以下のような「客観的事実」が、ネット上の情報からわかります。
- 犯罪歴
- 活動歴
- 応募者のネット上でのふるまい
- 犯罪歴
傷害事件・飲酒運転・わいせつ行為など、繰り返しやすい犯罪やトラブルを起こした人が事前にわかることで、不適切な人事が防げます。
- 活動歴
反社会的勢力とのつながりがないか、ハラスメント、無断副業などの悪い面だけでなく、趣味や特技、入賞・表彰歴など、応募者自身が「履歴書や面接でわざわざアピールするようなことじゃない……」って思ってるような良い面も知ることができます。
- 応募者のネット上でのふるまい
匿名性の高いネット上でのふるまいには、その人の「素」がでます。
応募者のSNSアカウント・裏アカウントを特定して、その人のネット上での発言傾向をチェック。
暴力的・攻撃的・ネガティブな発言が多い人は要注意です。
いずれ自社への誹謗中傷にいたる恐れがあります。
そしてこれらの調査を、『ネットの履歴書』なら簡易版で大量のアルバイトやパートに対してもおこなうことができます。
リファレンスチェックは現職(前職)の上司にヒアリングするものですが、『ネットの履歴書』なら職歴のないアルバイトにも、さらに大人数であっても対応可能です。
通常版の費用と納期は以下のとおり。
データ受付から4営業日以内に納品されるため、選考途中での導入もできます。
『ネットの履歴書(ネ歴)』で応募者に問題が発見される確率は5人に1人!
実際、これらの調査によって応募者に要注意情報が発見される確率は5人に1人という結果が出ています。(※2018年4月~2019年10月までの『ネットの履歴書』調査人数11,036人中2,572人で23.31%)
思ってたより高い確率……。
犯罪歴やコンプライアンス違反などの大きな問題がある人は全体の0.76%とさすがに少ないですが、暴力的な言動や経歴詐称、リテラシーの欠如ということになると5人に1人は問題があるという結果に。
これを面接や第三者へのヒアリングのみで見抜くのは難しい、というか不可能じゃないでしょうか。
学歴・職歴と同じくらい「ネット上での人格」が重要視される時代に
今回この記事を書くにあたって思い出したのが、社会派ブロガーちきりんさんが2017年に書かれた以下のブログ記事です。
2021年現在、Twitterで約36万人ものフォロワーがいるちきりんさんが、「ネット上での人格」がいかに重要かってことを『ネットの履歴書』ができる前に書かれてたので、一部引用させていただきます。
遠からず人工知能(AI)が、膨大な量のその人の発信(ブログやツイートだけでなくインスタにアップロードされた写真や”❝いいね❞した記録、さらにはクラウドに保存した多数の情報=ビッグデータ)から、
「あなたがどんな人か」を、人事担当者に変わって判断してくれるようになります。すると、「簡単で正確」な「あなたがどんな人かという情報」が手に入るようになる。
(中略)
今後、採用や評価プロセスの多くは、AIに置き換えられていくでしょう。
そうなった時「あなたがどんな人か」を判断するベストな基準は、大学名や資格名、もしくは、以前に勤めていた会社の名前ではなくなります。
Chikirinの日記『「学歴よりSNSが大事」の本当の意味』より
今まで、まずは履歴書や職務経歴書で応募者を判断していたのはそれが「簡単」な方法だったから。
そして「正確」にその人を理解しようと、面接やリファレンスチェックといった方法がありました。
が、現在もっと「簡単で正確」にその人を理解する方法は「ネット上での人格」を見ること。
この方法がこれからスタンダードになるよ。
すでに一部企業は人事採用にこの方法をとってるし、逆に、自分がどういう人間かをアピールするためには「ネット人格の形成」が重要だよ。
ということを、ちきりんさんは言ってます。
ネットをいつまでも「匿名で何を言ってもいい空間」だと捉えてる人、ヤバイですよー!
って話ですね。
これからは、「ネットでの信頼度」が「現実の信頼度」とイコールになる時代に。
企業の採用だけでなく、婚活市場やローンを組むときなど、いろんな場面でネット上でのその人の評価が基準になる、という日はそう遠くないとわたしも思います。
『ネットの履歴書(ネ歴)』に関する疑問をソルナ株式会社の三澤社長に聞いてみた
前回、風評被害対策の会社の比較をしたときと同じように、今回もソルナ株式会社の三澤社長に『ネットの履歴書(ネ歴)』について疑問に思ったことをいろいろ聞いてみました。
聞けば聞くほど、これからものすごい勢いで各所から必要とされ、広まっていくサービスであることはまちがいないですね!
Q.『ネットの履歴書』を使うときって、応募者の人を勝手に調べるんですか?それって違法じゃないんですか?
A.企業が事前に応募者の了承を得たうえで調査をします。
履歴書からわかる情報をもとに、本人に関するネット上の情報を調べることに対して、事前に企業側が応募者に対して了解をとっています。
そしてもちろん、個人情報保護法を遵守したうえでの調査になるので、違法ではありません。
Q.『ネットの履歴書』って、選考のどの段階で導入するんですか?
A.企業の意向によります。
最終面接の段階で導入すると、調査人数が少ないのでコストはおさえられます。
逆に早い段階で導入するとコストはかかりますが、最初にある程度人数が絞れるので、選考にかかる時間と労力がおさえられます。
Q.『ネットの履歴書』って、使えるのは採用に関してだけですか?ほかにも使い道あるんですか?
A.採用後の社員に対しても使う場合があります。
社内で重要なポジションにつく人を決めるときに、「ほんとにこの人で大丈夫かな?」と判断するために使う場合もあります。
そのほかにも、結婚相談所・マンションの入居者・家政婦・医療や介護などの仕事をする人に対してなど、いろんな場面で『ネットの履歴書』の活用が求められています。
Q.そもそもなんでこのサービスをはじめようと思ったんですか?
A.教育関係者の方から受けた相談がきっかけです。
生徒に対するわいせつ行為やパワハラなど、教師の問題行動ってよくニュースで見ますよね。
「採用前に、問題のある人を検知できるサービスはないか」と教育関係者を中心に、多くの人から相談を受けたことがきっかけです。
リスクを未然に防いで、安心して暮らせる社会をつくっていくために、『ネットの履歴書』は必ず貢献できるものと信じています。
まとめ
リファレンスチェックよりも正確かつ簡単に応募者の「素」がわかる、ソルナ株式会社のサービス『ネットの履歴書』の紹介でした。
どんな肩書きや経歴、第三者の評価よりも、その人について雄弁に語ってくれるのがネット上の情報。
これからの時代、採用だけでなくあらゆる場面でスタンダードな評価基準となっていくと思われます。
みさわさん、まさかわたしのことも調べたりなんてしてないですよね……?
ぼくはそんなに暇じゃありません。
だいたい、あなたの中身がただのおっさんだってことは調べるまでもなくわかってますから。
……。
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