未来食堂でご飯を食べてみた。システムはおもしろいけれど…。

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たびたびメディアでとりあげられて話題の「未来食堂」にごはんを食べに行ってきました。

「未来食堂」が話題になったのは、50分働くと一食タダで食べられる、もしくは一食タダで食べられる権利を他の人に譲ることができる「まかない」

と、

誰かがくれた、一食タダで食べられる権利を使って食事をすることができる「ただめし」

というこのお店ならではのユニークなシステムが主な理由です。

他にも、ネットや本で事業計画書を公開していたりと、今までの「常識」にとらわれないビジネスの形がたくさんの人たちから支持を得ています。

店主の小林せかいさんは現在4冊の著書を出されていて、そちらも評価が高いです。

わたしはNHKの番組でたまたま未来食堂について特集していたのを見て興味を持ち、気になったのですぐに行ってみました。

お店は神保町駅から徒歩3分、日本教育会館の地下1階にあります。

階段を降りたすぐのところに、黒板がおでむかえ。

この日は水曜日だったので、メインはさんま!でした。

未来食堂の入り口にある看板
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「未来食堂」のシステムについて。「まかない」は違法?

miraishokudo.com

まずは、お店のシステムについて。

独特のシステムが話題ということなので、わたしは一応未来食堂のサイトでシステムを一通り予習してから行きました。

上記サイトから一部引用、まとめさせていただきます。

 

【あつらえ】

通常の定食の小鉢を、自分好みにあつらえてもらうことができる。その日ある食材から選んだり(2品まで)、味付けをオーダー。

あつらえ1点につき400円。

【まかない】

50分お店で働くと、一食分がタダになる。

【ただめし

入り口横の壁に「ただめし券」が貼られていて、誰でも使える。

「まかない」をした誰かが、「一食分がタダになる権利」を使わずに置いていったものを頂けるのが「ただめし」

【さしいれ】

好きな飲み物の持ち込みができるかわりに、半分はお店に提供する。

カウンターに置いてある飲み物は、他のお客さんが提供してくれたもので、お客さんはみんな自由にそれを飲むことができる。

  

こうして見てみると、昔の食堂でやってたようなことをシステム化したものなのかな?という印象です。

お昼のメニューは日替わり定食1種類のみで900円。

2回目からは、割引券の提示で800円で食べられます。

 

「まかない」というシステムについて、「労働に対する対価が、賃金ではなく一食分の提供」ということで、違法じゃないのか?という声がちょこちょこあるみたいなんですが……(当記事のコメント欄にもきました)

わたしは法律についてはよくわかりませんが、そもそも「まかない」さんはお店と雇用契約を結んでいるわけではないので、ボランティアと同じような扱いなのかな?と思います。

「賃金はあげませんよ。そのかわり一食分あげますよ」という募集内容を理解してみんな働きに来ているわけなので、違法ということはないと思います。

というか、違法だったらとっくにどうにかなってますよね。

お金を使わずやる気のある人を集める「まかない」というシステムは、とてもおもしろいと思いました。

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実際に「未来食堂」でご飯を食べてみて感じた違和感

NHKの番組でとりあげられたばかりだったので混雑を予想して、お昼時をはずして行ってみました。

それでもけっこう席はうまっています。

店内はBGMもなく、雑談をしている人もおらずシーンとしてとてもしずかで、なんだか妙な緊張感を感じます。

  

勝手がよくわからないままおずおずと席について荷物を置くやいなや、小鉢とカラのごはん茶碗が乗ったお盆をわたされました。

その驚くほどの早さに、初めて来たわしはちょっと面食らいました。

ごはんはテーブルに置いてあるおひつから自分でよそっておかわり自由とのこと。おひつは隣の人と共有です。

まもなくして、お味噌汁と、メインのさんまの塩焼きがきました。

ここまで、席についてから1分とたっていないんじゃないでしょうか。

早い!

メニューが1種類だけなので、客側も店側も、すべての時間が短縮されます。

未来食堂で出される定食

なんだか写真を撮るのもためらわれるような雰囲気のしずか~な店内で、急いでパシャリ。

大根おろしが入っている小皿が、わたしの好きな九谷焼でした。

わーい。

味は、全体的に薄めの味つけ。

さんまの塩焼きには炊き込みご飯より白飯のほうがよかったなぁ……と思いましたが、ごはんの味つけが薄かったのでちょうどよかったです。

……というか味よりも、接客とお店の雰囲気が気になってしまいました。

  

わたしが行った時間帯は、「まかないさん」が厨房にいて、店長の小林さんがカウンターに立って接客をされていました。

カウンターと客席の距離は、とても近いです。

そして小林さんは顔も声も、終始無表情。

わたしと同じように初来店で勝手がわからないものの気安く話しかけられる雰囲気でもないからか、とまどいつつ食事をしているお客さんを何人か見ていると、なんだか居心地のわるさを感じてしまいました。

みんながみんなお店のホームページを読んでシステムを完全に理解してから行くわけじゃないので、そのへんはもうちょっと親切さがあってもいいんじゃないかなぁ~と。

   

それから、料理が出てくるのも、食べ終わったお盆をさげられるのもめちゃくちゃ素早くて、機械的な接客ともあいまって自分が流れ作業の一部に組み込まれたようで(実際そうなんですけど)

なんだか早くお店を出なきゃいけないような、落ち着かない気分で食事を終えました。

慣れれば気にならないのかもしれません。

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「未来食堂」の店主・小林さんが機械的な接客をする理由

あとからネットで見つけた小林さんの記事に、こんなことが書かれているのを見つけ

ました。

【未来食堂】当店では、ロイヤルティ、特別感アピールは行っておりません。|WD ONLINE

この形はある意味「コンビニ型接客」と言えます。機械的な接客の結果、初めてでも毎日でも利用しやすいのがコンビニ。未来食堂は、元気なときにやってきて「大将! 来たよ!」と声を掛け合うというよりも、元気がないときにこそひとりでひっそりと来て欲しいお店なので、極力コミュニケーション負荷の掛からない機械的な対応を取っているのです。

うーん。

わたしが行ったときは、まさにその機械的な対応によって一見客に逆のコミュニケーション負荷がかかっているように見えました……。

システムがよくわからないのと、シーンとした独特の雰囲気の店内に落ち着かなそうな一見客が、わたしを含めて数名いました(笑)

まぁでも接客に正解はないので、これでいい、これがいい、って人もいるんだとは思います。慣れれば大丈夫なんでしょうねやっぱり。

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未来食堂の事業計画書がネットで見れるのはすばらしい!

小林さんは事業計画書月次決算をネットに公開されています。これから飲食店で独立を目指している人にはとても参考になるし、すべてをオープンにすることはかなり勇気のいる決断だと思います。

わたしが以前働いていたお店のオーナーにも見習ってほしい!

わたしも以前飲食店で働いていて、そのときに経営の不透明さや労働環境のブラックさは嫌というほど味わったので、未来食堂の「オープンソース化」という試みはすごくいいと思います。

搾取する経営、ダメ、絶対。

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「未来食堂」に関するわたしの総合的な感想

これは記事タイトルにもある通りなんですが、総合すると、「システムはおもしろいけれど……」というのが正直なところです。

小林せかいさんの経営理念やお店のシステムなどはとてもおもしろいし勉強になるし、すごく頭のいいロジカルな人なんだろうなぁ、とも思います。

ただ、実際にお店でご飯を食べてみた感想としては、味は薄味でふつう、接客は「???」という感じだったので、リピートしたいとは思わないかなぁ……と。

お店に初めて来てシステムがわからないお客さんに対して何のアナウンスもせず、不愛想にご飯を出すだけって、もったいないよねぇ…と余計なお世話ながら思ってしまいました。

 

でもわたしが行った日は、未来食堂のことがテレビで放映された直後でお客さんが多くて大変な日で、日が悪かったんだと思います。

Googleや食べログなどの口コミを一通り見てみても、小林せかいさんの接客や未来食堂の雰囲気について賛否両論の評価が極端なので、小林せかいさんが接客にかなりムラのある人なのかなぁと思いました(笑)

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「未来食堂」へのアクセス

【住所】
東京都千代田区一ツ橋2-6-2 
日本教育会館 B1

【営業時間】
11〜16時(日月祝休,金土は21時迄)

【電話】
非公開 ※予約は貸切/素貸のみ可能。連絡はメールのみ。
miraishokudo@gmail.com

  • 半蔵門線神保町駅(A1出口)徒歩3分
  • 三田線神保町駅(A1出口)徒歩5分
  • 東西線竹橋駅(1b出口)徒歩5分
  • 東西線九段下駅(6番出口)徒歩7分

  

以下は、店主の小林せかいさんの著書です。

 

わたしも「まかない」さんとして働いて、友人に「ただめし券」をあげた体験記です。

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コメント

  1. 未来食堂 より:

    この度は当店にご来店いただきありがとうございました。また、お礼の返信が遅くなったことをお詫び申し上げます。
    店内での居心地にご不満を感じられた旨、大変申し訳ありませんでした。テレビ全国放映直後ということもあり通常の雰囲気ではなく、komadakoma様はじめ多数の一見のお客様には大変負荷をかけていたことを改めてお詫び申し上げます。一個人の小さな飲食店としてできる最大限の対応はまだまだご満足いただけなかったものと受け止め、さらに検討させていただきます。この度は大変申し訳ありませんでした。
    一つ弁解させていただけるのならば、上記に上げて頂いた『コンビニ型接客』(お調べいただきありがとうございます)は、マスメディア露出による新規のお客様急増時の対応に関する発言ではありません。この対応の真意はそれぞれ異なりますので、蛇足ながら弁解させていただきました。komadakoma様のブログを見た方からの感想も多く頂いております。非常に影響力のあるブログに記事にしていただきありがたく思っております。
    店内状況も落ち着き、雰囲気も改善されたように感じます。これからもより一層満足ただけるよう努めますので、またのご来店の機会をいただければ幸いです。

  2. komadakoma より:

    コメントありがとうございます。
    わたしも普段接客業をしているので(←こういう客が一番めんどくさい)、初めてそちらにうかがったときは未来さんのお客さんに対する対応がとても気になってしまいました。
    ここで一言声をかけてあげればこのお客さん安心するのに……とか、
    あ、隣のお客さんデザートあるの知らずに席を立っちゃったけどいいのかな……などなど。
    店側からすれば毎日のなかのたった一日でも、お客さんにとっては特別な一日、という気持ちでわたしも日々仕事に取り組むようにしています。でもそれが時におろそかになってしまい、あとで反省することもあります。
    未来食堂は話題のお店で常に忙しく、混雑状態が続くなかでそういう気持ちを保って仕事することはとても難しいことだろうなぁと思います。
    本当に本当にお疲れさまです。
    機会があればまたうかがわせていただきますので、そのときはよろしくお願いします。

  3. たぬきまるだいすけ より:

    まかないシステムは労働力の搾取では?
    労働の対価がまかない飯
    まかない飯は900円で販売されているが
    最低時給を下回っている。
    また労働時間は50分だが、
    準備に10分かかるので実質労働時間は一時間、交通費も出ない。
    時給を抑えて働かせている。
    まかないの原価は200円程度か?
    200円で人を1時間働かせるとは…

  4. komadakoma より:

    >たぬきまるだいすけさん
    コメントありがとうございます。
    未来食堂さんとまかないさんは、ふつうの雇用関係ではないってことですかねたぶん…。
    法的なことについてはよくわかりませんが…。
    オリンピックのボランティアみたいなもの?なんでしょうか。
    オリンピックのボランティアもいろいろと問題視されてますけども…

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