台湾のウイスキーと言えばKAVALAN(カバラン)
「金車(キングカー)」という会社が2005年にウイスキー生産をスタートし、生産工程のすべてを台湾でおこなうということにこだわっている、世界的にも評価の高いウイスキーです。
また、同社は2018年に、台湾ビールに対抗するビールとして「Buckskin(バックスキン)」というドイツビールを発売。
こちらも、発売から数か月で世界的に有名なコンテストで金賞を受賞するなど、評価は高いです。
今回わたしはカバラン蒸留所の見学に行き、カバランウイスキーの製造工程を見学、カバランとバックスキンの両方を飲んできたので、蒸留所までのアクセスや蒸留所内のようす、合わせて行きたい観光地も紹介します。
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カバラン蒸留所がある宜蘭への行き方
カバラン蒸留所がある宜蘭へは、台北から日帰りでも余裕で行けます。
台北市内だけでなく、台湾東部の雰囲気を味わいたい人にもおすすめの場所です。
台北から宜蘭へはバスか電車で約1時間~1時間半
台北から宜蘭へは電車かバスで行けて、特に渋滞がなければバスの方が早くて安いです。
それぞれの所要時間と料金はこちら。
- バス:約1時間・140元(=約600円)
- 電車:約1時間半・218元(=約920円)
バスも電車も15~20分に1本くらいの間隔で出ていてアクセス良し。
以下の各サイトで、バスと電車の乗換案内が見れます。
宜蘭駅からカバラン蒸留所へはバスかタクシーで約20~30分
宜蘭駅からカバラン蒸留所までは約9Km。バスかタクシーで行くことになります。
まずタクシーの場合は、宜蘭駅から片道約20分・約300元(=約1,300円)くらいが目安。
運転手さんと交渉して、見学が終わるまで待ってもらうこともできます。
バスで行く場合の最寄りのバス停は、「蚊煙路」か「金車酒廠」でどちらも蒸留所の目の前。
もともと「蚊煙路」というバス停があり、そのすぐ側に新たに「金車酒廠(カバラン蒸留所)」というバス停が作られたと思われます。
各バス停へ向かうバスの番号・乗車するバス停・料金は以下です。
- 蚊煙路行き:1743・1744・1751/宜蘭火車站(光復路)から乗車/28元(約120円)
- 金車酒廠行き:752・緑12(GR12)/宜蘭火車站(前站)から乗車/20元(約85円)
バスは1時間に1本程度で本数は多くないので、めんどうな人はタクシーで。
ちなみにわたしたちは、1751のバスで行きました。
宜蘭駅は、ちょっとユニークなデザインです。
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「宜蘭火車站(前站)」というバス停は、駅に向かって右側にあります。
わたしたちは、宜蘭駅前の光復路という通りにあるバス停「宜蘭火車站(光復路)」の方から1751番のバスに乗車。
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こちらのバス停から乗る場合は「蚊煙路」というバス停で下車です。
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バスに揺られること約30分、カバラン蒸留所前に到着。
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バス停の目の前が蒸留所の入り口です。
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帰りは、蒸留所の目の前にある「金車酒廠」のバス停から帰ります。
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752線のバスは以下に書かれているように本数があまりないので、帰りの時間はちゃんとチェックしておきましょう。
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また、バスはミニバスだったので、繁忙期はけっこう混むかもしれません。
カバラン蒸留所見学
蒸留所はガイドツアーもありますが、ふつうに見学するだけなら特に予約は必要なく気軽に行けます。
所要時間は本当に人それぞれだと思いますが、わたしたちは生産工程見学・試飲・おみやげ選びでトータル2時間くらいはかかりました。
蒸留所をガイドツアー予約なしで気軽に見学
入ったら「参観方向→」と書かれた看板があるので、そのとおりに右方向へ。
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たくさんの緑に囲まれて、澄んだ空気で気持ちのいい空間のなかを歩いていきます。
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バイクが多い街なかの喧騒も嫌いじゃないですが、この静かで落ち着いた感じもいいですね。
台湾は世界有数の胡蝶蘭の生産地ということで、敷地内にもふつうにワサワサ生えてました。
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日本だと鉢植えのものしか見たことなかったので、こんなふうに枝垂れている胡蝶蘭は新鮮です。
建物は、全体的にまだ新しい感じですごくきれい!
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夏には花も緑ももっと元気になって、かなり写真映えする景色が見れそうです。(わたしが行ったのは2月末)
蒸留所内の見学ルートは、すっきりした感じで歩きやすかったし、広くて見やすかったです。
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見学ツアーの団体さんもいました。
わたしたちはウイスキーを作る工程はだいたいわかっているということもあり、ふつうに自分たちのペースで見学。
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各場所に中国語と英語の説明があり、中国語の方は漢字を見ているだけでもなんとなく意味がわかるのがありがたいです。
英語と見比べていると、「バーボン」は「波本」と書くのだな、とかわかるのもおもしろい。
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見学ツアーの人たちはあっという間にいなくなったので、じっくり見たい人は逆に自分たちで見た方がいいかも?
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全体がきれいに見渡せてワクワクします。
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熟成樽が並んでいるのを見てびっくり、樽が縦置きされている!
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通常は横置きされていることが多い熟成樽ですが、調べてみたところ、最近アイリッシュやカナディアンウイスキーなどで採用されている熟成方法みたいです。
メリットとしては、
- 熟成が早くなる
- 狭いスペースにたくさんおける
- 樽の管理が楽
などがあるそう。
そもそも台湾は亜熱帯で熟成が早く進むのに、さらにこの縦置きで熟成を早めているとは!
この方法は耐震性が弱いので、日本で同じようにするのは難しいらしい?です。
見学後はカフェでゆっくり&売店でおみやげ選び
見学が終わったら、カフェと売店が入っている建物へ。
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まずは2階にウイスキーを飲みに行きます。
「Mr.Brownカフェ」というカフェでは軽食やお酒などが楽しめて、たくさんの人でにぎわっていました。
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カフェスペースの奥にはさらに、ウイスキーやビールを中心に提供しているスペースが。
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こちらのスペースにはなぜかあまり人がいませんでした。笑
ここは試飲というか、ふつうに注文する感じです。
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1杯150元~400元まで(=約630円~約1,700円)
コロナ前はおそらく1階の試飲スペースで無料試飲もやっていたみたいなんですけどね……。
わたしたちが行った日(2023年2月)は、スタンダードなものは1階で注文できて、それ以上のものを飲みたいなら2階で……という感じでした。
わたしたちは、3種類のウイスキー飲み比べセットと、ビールを注文で合計960元(=約4,030円)
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昼からちょっと贅沢だな……と思いつつ。
カバランはウイスキーだけでなく、Buckskinというビールも作ってます。
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飲んでみると、ウイスキーがおいしいのはもちろん、ビールが予想以上にうまい!
チェイサーにビール、おすすめです。
「テイスティングルーム」では、自分が選んだお酒の解説を聞けたり。
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「ウイスキー実験室」では、自分でウイスキーをブレンドしてオリジナルウイスキーがつくれます。
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1本300mlで1,800元(=約7,600円)と、なかなかな金額ですが……。
オリジナルボトルと豪華なケースがもらえるのは嬉しいかも。
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ウイスキーを堪能したら、1階の売店へ。
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ウイスキー、グラス、Tシャツなどのグッズもいろいろありました。
試験管タイプのウイスキーは、おみやげや自分用にも買いやすくておすすめ。
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カバラン蒸留所限定ボトルなどもあるので、それを買ってみるのもいいかもですね。
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カバランンのロゴ入りグラスもかわいい。
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ビールの種類も充実。
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街なかのコンビニやスーパーでは、Buckskinビールはあまり種類がたくさん置いてなかったり、置いてあってもケース販売のみだったりしたので、気になったものがあればここで買っておくのがおすすめです。
カバラン蒸留所と合わせて観光するのにおすすめの場所
カバラン蒸留所の見学と合わせて、観光するのにおすすめの場所をいくつか紹介します。
吉姆老爹啤酒工場
カバラン蒸留所のすぐ近くにあるビール醸造所。
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わたしは後日この場所の存在を知ったので実際には行ってないんですが、カバラン蒸留所のすぐ近くなので、まずはこちらで食事をしてから……というのもいいと思います。
口コミを見ると、ビール工場というよりビアホールのような場所で、台湾のクラフトビールがいろいろ飲めて楽しそうです。
宜蘭東門観光夜市
宜蘭駅から徒歩数分のところに、夜市があります。
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かなりこじんまりとした夜市で飲食店の数はそんなに多くないですが、アーケードがあって雨が降っても安心。
席でゆっくり食べられるのが良かったです。
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夜市の近くにスーパーがあるので、お酒は事前にそこで調達。
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台北市内にあるような観光客が多い大型の夜市ではなく、ローカルな夜市という感じで良かったです。
礁渓温泉
宜蘭駅から台北方面へ2駅のところにある礁渓温泉。
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礁渓駅を降りるとすぐに温泉街となっていて、大きなホテルや飲食店が立ち並んでいます。
足湯ができる公園や温泉プール、日帰り入浴できる施設もあり。
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わたしたちが日帰りで行ってみた入浴施設は、かなりイメージと違ってましたが……これはこれでおもしろかったです。笑
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温泉街ということで、台湾としては珍しくお酒が置いてある飲食店がたくさんあり、お風呂上りに昼飲みも楽しめました。
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▶礁渓温泉
柏克金啤酒餐庁 南京店
こちらは台北市内ですが、Buckskinの生ビールやカバランウイスキーが飲めるお店、柏克金啤酒餐庁があります。
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店内はとても広くておしゃれな内装で、落ち着いた雰囲気。
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Buckskinビールの飲み比べセットやカバランウイスキー、その他カクテルなど、いろんなお酒が楽しめます。
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ただお値段は、日本の一般的な居酒屋などと比べてもわりと高め。
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おいしかったけど、夜市の値段に慣れてしまっているとかなり高くは感じます。笑
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でもたまにはこういうおしゃれなお店もいいかと。
スタッフの方もみなさん親切な対応で感じ良かったです。
Bar ansleep
こちらも台北市内にあるバー、Bar ansleep
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MRT中山國小駅から徒歩3分とアクセスしやすい場所で、日本人のバーテンダーさんがいるのでいろいろ話せるのも助かります。
そしてとにかくウイスキーの種類が豊富で、ウイスキー好きなら絶対にワクワクするお店。
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もちろんカクテルもいろいろあり、静かで落ち着いた雰囲気のなかお酒と会話がゆっくり楽しめます。
バーテンダーさんに教えていただいたグレンリベットの台湾エディション、おいしかったです。
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料金的にはちょっと高めかと思いますが、行く価値のあるお店。お客さんの少ない早い時間に行くのがおすすめです。
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