18歳まで鳥取に住んでいながら、一度も行ったことのなかった投入れ堂。
35歳にして初めて行ってみようと思います。
ふるさとの魅力再発見!
三仏寺投入れ堂ってどんなとこ?
孤高の国宝・投入れ堂
鳥取県東伯郡三朝町にある三徳山に境内を持つ、天台宗の山岳寺院が三仏寺。
そして、その三仏寺の奥院が、国宝に指定されている投入堂です。(写真上)
こんなとこにどうやって建てたのかほんと謎。
石の上に直接柱がたってます!!
三仏寺の開祖とされる役小角(えんのおづの)が、仏堂を法力で投げ入れたという伝説から、投入堂と言われるようになったらしいんですが、確かにこれは投げ入れたとしか思えない…。
危険な登山道ゆえに死亡事故も起きていることから、参拝が最も困難な孤高の国宝として知られています。
三仏寺投げ入れ堂へのアクセスと、所要時間、服装
アクセス
JR倉吉駅より路線バスで約40分
路線バスの時刻表はこちらのページで→日ノ丸自動車株式会社
「倉吉地区」と書かれている時刻表を見ます。
倉吉駅から三徳山参道入り口までは約35分です。
中国自動車道「院庄IC」より国道179号線、車で約50分
米子自動車道「湯原IC」より国道313号線→482→179、車で約50分
バスはだいたい一時間に一本って感じです。わたしは車で行きました。
無料駐車場がいくつかありますが、ちょっと離れた場所にあるせいか、路上駐車もかなり多かったです。
駐車場はお盆の時期でも問題なくとめられると思います。
所要時間
三仏寺~投入堂はトータルで2時間くらいあれば大丈夫です。
服装
三仏寺の拝観だけならいつもの恰好で。
投入れ堂も行くなら、動きやすくて、汚れてもいい服で。険しい道なので、途中でけっこう土がついたりします。
岩や木にぶつけることもあるので、下は長ズボンがいいと思います。
荷物は極力小さめのリュックかボディバッグがベスト。両手があいてないと登れません。
わたしはTシャツ、短パンの下にレギンス、ランニングシューズにボディバッグ。
彼氏はTシャツ、ジーパンにわらぞうりにボディバッグ。
大事なのは靴!
入山前に服装のチェックがあって、靴が登山に適していない場合は、わらぞうりに履き替えなければいけません。700円。けっこう高いです。
登山道の荒廃防止のため、登山靴でも金具やスパイクがついたものはダメ、運動靴でも底に溝がないものはダメ、など靴に関しては厳しいです。
軍手100円、軍足200円で販売してます。
途中岩や木の根をつかんだり、手を使いながら登る場面が多いので、軍手は必須だと思いました。
軍足は、わらぞうりを裸足で履きたくない人のためのものみたいですが、裸足で履いたほうがすべらなくていいと思う、というのは彼氏の感想です。
上記のわらじを売っている参拝登山事務所は、三仏寺の本堂の裏手にあります。
それではまずは順を追って三仏寺から。
三仏寺
入口で拝観料大人は400円、小中学生は200円を払って中へ。ここからけっこう階段を上り、徐々に山の中へと入っていきます。
やっとたどりつきました。階段の上に見えるのが三仏寺。
三仏寺。けっこう地味ですね…。渋い。
三仏寺の本堂がこちら。ここをまわって裏手にいくと、いよいよ参拝登山事務所です。
位置関係はこんな感じ。
いざ投入堂へ
参拝登山事務所の受付時間は8時~15時まで。
そこで服装チェックを受けたら、入山料大人400円、小中学生200円を払います。
それから、ちゃんと無事に下山したかを確かめるために、入山前と下山時には忘れず紙に時刻を記入します。
受付所には自販機があるので、必要であればここで飲料を買えます。
それでは、いざ入山!
ハイキング気分もつかのま。
基本的にはこんな感じの道が続きます。写真撮ってる場合じゃないです。
前を歩いてる人が足を滑らせて落ちてきたら終わりだな…と思いつつ、距離をとりながら登っていきます。
くさり坂。一区間につきひとりずづ、鎖をつかみながら登ります。木の根はけっこうすべるので要注意。
マジか……。と思いつつ、登るしかない。
どうにか登ると、まずは文殊堂というお堂に到着!お堂のまわりをぐるりと歩いて回れます。絶景。
さらに登っていくと第二のお堂、地蔵堂。
なんと、フランス人がバッグから小さいメロンを取り出して、切って食べ始めている!
ここは飲食物持ち込み禁止のはずでは…と思いながらも、必要な水分の持ち込みは許されているので、これも水分なのか?ギリセーフなのか?
っていうか、メロンを山に持ってくという発想はなかった……。
せめてそこは梨でしょう、鳥取なんだから…って梨もダメなんでしょうか。あれこそ水分だと思うんですけど。
さらに行くと、鐘楼堂へ。大晦日にはこの鐘を突くらしいですが、真冬にこの道を登ることを考えるとゾッとしますね…。
てかこれもどうやって運んできたんだろう。
納経堂。投入れ堂はまだかナー……。
観音堂。ここまで来たらもうすぐです。
これはこれで、けっこうすごいとこに建ってます。屋根が岩ぎりぎりですが、最初から洞窟のようになっていたのか、削ったのか。どちらしにろ、こんなとこに建てるのがすごい。
お堂と岩の間を通っていきます。
そしてこの角を曲がると……
ばばーーーん!!!!!
実際に見ると、言葉を失います。
建築様式上、平安時代後期に建てられたと言われていますが、登ってくるだけでも大変なこんな場所にどうやって建材を運び、建てたのか……。
これはもう下で建てたお堂をそのまま投げ入れたでキマリですね、うん。それしかない。
お堂の下は断崖絶壁。足を滑らせたら終わりなので、ここでも気を抜かずに慎重に。
帰るまでが遠足です。
帰りはお堂の下を通るなど、行きとは若干違った道を通って帰ります。ゆっくりひとりずつしか降りられない場所はちょっと混雑します。
下山する途中で、道のわきの石に腰かけていたおばあちゃんがいました。
どうしたのかと尋ねると、もうとても登れないので、同行者が降りてくるのを待っているとのこと。
うん、確かに、おばあちゃんにはこの道は無理だ……。
登ろうと思ったこともすごいけど、諦めたことも英断です。
やっと帰ってきました。千と千尋みたいに、この赤い橋が人間界と異世界と、ふたつの世界をつないでいるんだな……なんて思ったり。
無事人間界に戻ってこれました。
投入堂を観たあとは
三朝温泉で汗を流しましょう!
このページにはなぜか書いてない?みたいですが…わたしが行ったときは、日帰り入浴が安くなるパンフレットが観光案内所に行くともらえました。
詳しくはこちら。
わたしが行った斉木別館というところは1500円→750円に。半額って。最初の値段設定高すぎじゃね⁉
値段はともかく、広くてきれいでお湯もよかったです。
ちなみに、入りたかったけど彼氏に止められて入れなかったのがこちらの温泉。
その名も河原温泉。まんまですね。
写真右側にある小屋みたいなのが一応脱衣場で、小屋を挟んで手前が足湯、奥が混浴の湯船になっています。
公衆浴場なので入浴料は無料ですが、ご覧のとおり全方位から丸見え。
でもこの開放感を味わいたい!と思い彼氏に一緒に入ろうと提案してみましたがバッサリ断られました。やっぱり夜じゃないとキツイですかね。
次回の帰省のときこそチャレンジしてみようと思います。夜に。
夕方の4時過ぎ、地元の人らしきおっちゃんが入ってるのが見えました。
まとめ
投入れ堂への道は、予想していたよりも険しくて危険でした。
そして、よつんばいに近い恰好で登ったり、腕でからだを支えながら降りたりするところが多いので、かなり腕の力も使います。
帰ってきたら足よりもむしろ腕や肩まわりが筋肉痛になりました。
それでも投入れ堂は孤高かつ神秘的、他では見られないものであることは間違いありません。
そしてそのあとに入る温泉もまた格別!
鳥取に来たらぜひ行ってみてほしい場所のひとつです。
牛骨ラーメンも忘れずに!
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コメント
卒業旅行で鳥取に行った時、私1人なら絶対行ってたのですが、みんなに反対されてあきらめた場所でした。それで結局、羽合温泉に行きました。今でも強烈に行きたいです。ところで「お堂の内部」の描写が省略されているのには、深い理由があるのでしょうか?て言っか、どこまで入らせてもらえるものなんでしょうか?
投入堂はもちろん、途中のお堂も中には入れませんでした~。
河原温泉、入ってみたいですよねー!次はぜったいリベンジします!
行っても入れないのだとは、知りませんでした。内部の様子にこそ、昔から興味があったのですが…と思いながら調べてみたら、ものすごいことをやってる方のブログを見つけてしまいました。
http://kazzzzak.blog74.fc2.com/blog-category-16.html
これはすごい 笑
美の巨人はわたしもたまたま観ましたー!